猫幸堂

メモ帳開発者が選ぶPCで使えるメモ帳アプリ5選【2025年】

  • 作成日: 2025-10-08
  • 更新日: 2025-10-09
  • カテゴリ: メモ
  • タグ: PC, メモ帳, アプリ

この記事ではPCで使えるメモ帳アプリを紹介します。
紹介するメモ帳アプリは実際に筆者が使ってみたものです。
使ってみないとわからない使用感や感想などもお伝えします。

最後の方では当サイトが開発しているメモ帳の宣伝もさせてください。
*この記事はプロモーションを含みます。

PCで使えるメモ帳アプリとは?

メモ帳アプリは色々あります。
PCで使えるものは大きく以下に分類されます。

  • ブラウザから使えるメモ帳
  • パソコンにインストールして使うメモ帳
  • 無料で使えるメモ帳
  • 有料なメモ帳

最近のメモ帳はクラウドのデータベースにメモを保存して同期できるものが多い印象です。
これはブラウザで使うやつもインストールして使うやつもそうです。

ブラウザから使うメモ帳はアカウントを作りログインして使うタイプのやつです。
アカウントを作る手間があります。

パソコンにインストールして使うメモ帳はインストールの手間があります。
アカウントを作るタイプもあれば作らないタイプもあります。

無料である程度まで使えるメモ帳もあれば、高度な機能は有料、というメモ帳もあります。
この記事では無料で使えるところまでしか試していません(有料版は除外しています)。

この記事で紹介するメモ帳のラインナップ

この記事で紹介するメモ帳は以下に絞りました。

ブラウザから使えるメモ帳:

  • Notion
  • Simplenote

パソコンにインストールして使うメモ帳:

  • Obsidian
  • Joplin
  • QOwnNotes
  • 几帳面エディタ【PR】

これらのメモ帳は無料である程度まで使えるものです。
また筆者も実際に使用して使用感を確かめているので、安心してお使いいただけます。

ブラウザから使えるメモ帳

それではメモ帳の紹介に入ります。
まずはブラウザから使えるメモ帳からです。

Notion

Notion(ノーション)はメモ帳と安直に言うよりも、「メモが使える情報管理ツール」と言った方が正しいかもしれません。
ブロック単位でメモを取れるメモ帳で、複数人でのメモの編集にも対応しています。
ブロックというのはテキストブロック、見出しブロック、画像ブロック、表ブロックなどのことです。

ページの中にページを作れる階層管理機能もあります。
また、データベース機能があり、表やリストなどの形式で情報を管理可能です。

メモのクラウド同期が可能で、世界中どこからでも自分のメモにアクセスできます。
また最近になってNotion AIという機能が使えるようになり、これを使うとAIエージェントを使うことが可能です。

Notionを使ってみた感想

Notionは非常に多機能な情報管理ツールです。
メモ帳としても使えます。ブラウザからログインすれば世界中どこからでも使えるので便利ですね。

使ってみると、最初に戸惑ったのは新規メモの作成です。
左のメニューを見てもどこにも新規メモを作成するボタンがないのです。
しかし左バーの上端を見ると、小さい鉛筆のボタンがあり、これをクリックすると新規メモを作成できました。

左バーの「プライベート」をフォーカスすると「+」マークが出ますが、これをクリックすると新規ページを作成できます。
ページにはデータベースを挿入でき、右の下端の「ここから始める」というところのボタンをクリックすると、色々な表やデーターベースを作成できます。
たとえば「テーブル」をページに設定すると、CSVファイルの読み込みなどが行えます。CSVファイルを読み込めばそのCSVをテーブルに表示・編集することができます。

総評としては、一言ずばり「多機能」ですね。
使いこなすには長い使用時間が必要だと思われます。
できるだけシンプルにメモを取りたい、という人にはあまり向いていないかもしれません。
いっぽう、情報管理のエキスパートになりたい、と言う人には向いているメモ帳と言えます。

Simplenote

Simplenote(シンプルノート)はシンプルさを売りにしているブラウザから使えるメモ帳です。
アカウントの登録は必要で、ブラウザからログインすることで使えるようになります。
メモはSimplenoteのサーバーに保存されるので、世界中どこからでもメモの続きを書くことができます。
完全無料で、すべての機能を無料で使うことができます。

Simplenoteを使ってみた感想

Simplenoteを使ってみた感想としては、一言、「シンプルだな~」という感想です。
ただシンプルとは言ってもアカウントの作成とログインは必要で、そこはシンプルではないかな、という印象です。
ログインもメールアドレスとパスワードでログインするんですが、たまに不正ログインを予防するために車の画像とか自転車の画像とかをクリックしないといけないことがあり、気が短い人はログインできなくてイライラするかもしれません。

Simplenoteの機能自体は非常にシンプルで、メモ機能とタグ、それから検索などが主な機能です。
メモをタグ付けして管理できるので、検索機能と合わせれば自分が書いたメモをすぐに検索して見つけることができます。

またメモはマークダウンプレビューに対応しており、マークダウンでメモを書くとそれをグラフィカルに綺麗に表示できます。
マークダウンでメモを書きたい人にも向いているでしょう。

総評としては「シンプル、だけどログインが必要」です。
メモ帳の機能自体は非常にシンプルで使いやすいですが、ブラウザから毎回ログインが必要なのは人を選ぶかもしれません。
そういうのが苦にならない人で、シンプルに使いたい人には向いているメモ帳と言えるでしょう。

パスコンにインストールして使うメモ帳

ここからはパソコンにインストールして使うタイプのメモ帳を紹介します。
これらのメモ帳の特徴はデータをローカルで管理できるという点です。

「データをローカルで管理」というのは、自分のパソコンの中にメモが保存できるということです。
データが自分のパソコンの中に溜まりますので、データの管理を自分で行うことができます。
またメモ帳によってはクラウド同期機能があるので、これでメモをクラウドに保存することも出来ます。

Obsidian

Obsidianはローカルで起動できるメモ帳アプリです。
メモ同士をリンク出来てグラフ表示できるのが大きな特徴です。
グラフ表示と言うのは、視覚的にメモ同士のネットワークを表示できるという機能です。
ネットワークは蜘蛛の巣みたいなもので、この蜘蛛の巣をメモ帳上で確認できます。

対応OSはWindows, Max, Linux, Android, iOSです。

マークダウンのメモに対応しており、マークダウンをグラフィカルに表示できる機能があります。
また拡張性もあり、プラグインをインストールすることでメモ帳を拡張することができます。

Obsidianは、メモを蓄積し、リンクを繋げて知識のネットワークを構築する、というのが前提にあるメモ帳です。
そのため、研究志向な人などに向いているメモ帳と言えます。

Obsidianを使ってみた感想

Windows環境でObsidianをインストールして使ってみました。
見た目(UI)は洗練されており非常にかっこいいメモ帳です。
またメモを蓄えて、リンクを繋げていくとネットワークビューに表示されるので、視覚的にも面白いです。
ネットワーク表示上のメモはクリックすると開くことができて「ネットワーク → メモ」という動線があります。
メモを蓄えてリンクを繋げていけば、自分の脳みその中のようにネットワークを構築できるので、知識を蓄えていきたい人には面白いメモ帳かなと思います。

左バーの上端のボタンからメモを新規作成できて、またフォルダを作ることも出来ます。
フォルダの中にメモを入れて管理するという、管理方法にも対応しています。

グラフのほかにはキャンバス機能もあります。これはテキストや画像を自由にキャンバス上に配置できる機能です。
現実のノートと同じようにメモや画像を貼り付けてメモを構成することができますので、スクラップブック的なメモを作ることもできるでしょう。

総評としては「グラフが面白いメモ帳」と言えます。
メモ同士をリンクしてグラフ表示する、というアイデアは面白いです。
視覚的にモチベーションが上がる機能なので、そういうのが好きな人には向いていると言えるでしょう。

Joplin

Joplin(ジョプリン)はオープンソースのメモ帳アプリです。
オープンソースとはソースコードが世界中に公開されていることを言います。
ソースコードとはアプリの設計書のことです。

メモ、タスク管理、Webクリップ、マークダウン編集などいろいろな機能が搭載されています。
オプションでクラウドストレージと同期することができ、DropboxやOneDriveなどメジャーなクラウドストレージを使うことができます。
クラウドストレージとはWeb上のデータを保存できるところのことです。Web上にデータを保存できるので世界中からアクセスできるのが特徴です。

エンドツーエンド暗号化と言って、自分のパソコンからクラウドストレージまでの通信が暗号化されます。
この暗号化によってプライバシーが保護されます。

Joplinを使ってみた感想

Joplinをインストールしてみて使ってみました。
見た目は洗練されていておしゃれな見た目です。
横に4列のカラムが並んでいるのが特徴的です。

マークダウンのメモを書くとリアルタイムで横のビューにグラフィカルに反映されます。
また右上の「エディターの切り替え」ボタンをクリックすることで、マークダウン表示のメモをそのまま編集することも出来ます。

ノート(メモ)とToDoをボタン1つで作成でき、すぐにアクセスできます。
検索バーもあり、自分のメモをすぐに検索することができます。
またメモにはタグを追加できるので、タグからメモを検索、分類することもできます。

クラウド同期はJoplinクラウドやDropbox, OneDriveとすぐに同期できるみたいです。

総評としては「透明度の高いお洒落なメモ帳」と言えます。
オープンソースなので、ソースコードが公開されているのが大きな特徴と言えます。
ソースコードが公開されているので、バグや不審な機能があったらすぐにツッコミが入る仕組みになっています。
そのため透明度の高いアプリと言えます。
見た目(UI)も洗練されていて、お洒落なメモ帳が欲しい人に向いているメモ帳と言えるでしょう。

QOwnNotes

QOwnNotesはオープンソースのメモ帳アプリです。
ローカルにメモを保存するタイプのメモ帳で、必要であればクラウドストレージと同期できます。

Windows版の実行ファイルのダウンロードは以下から行えます。
QOwnNotes.zipというファイルがそうです。

メモをマークダウンで書けて、メモのファイル自体も.mdファイルで保存します。
.mdファイルはテキストファイルみたいなものなので、他のメモ帳への移行性が高いと言えます。

スクリプトで拡張することが可能です。
カスタマイズ性が非常に高く、テーマ、フォント、キーバインドなどあらゆるカスタマイズができます。

QOwnNotesを使ってみた感想

Windows版のQOwnNotesを使ってみました。
見た目は2列のカラムで左にメモのリスト、右に編集エディタがあるシンプルなレイアウトです。

上部メニューから色々な編集がすることができます。
たとえばテーブルの挿入を行うと、マークダウン形式の表をエディタ上に挿入できます。
画像の挿入やファイルの添付も行えて、上部にボタンがあるのでワンクリックで行うことができます。

スクリプトは独自スクリプトと他の開発者が開発したスクリプトを使うことができます。
スクリプトを自分で書ければメモ帳を自分の好きなように改造することができます。

総評としては「透明度の高いカスタマイズ性に優れたメモ帳」と言うことができます。
QOwnNotesもオープンソースなので、不審な機能やバグはすぐにツッコミが入ります。
だれでもソースコードの編集リクエストを送れるのも民主的と言えます。
スクリプトを使ってカスタマイズができるのも大きな特徴で、とことんまでカスタマイズしたい人に向いているメモ帳と言えます。

几帳面エディタ【PR】

ここから宣伝になります。
几帳面エディタは当サイトが開発しているメモ帳です。
「ファイルやフォルダにメモを書ける」というのが大きな特徴で、メモ同士をリンクで繋げるのも特徴です。
ファイルに関連付けたメモをリンクすることで、マークダウン表示上でリンクを移動してパソコン内をブラウズすることができます。

販売は上記リンクのBOOTHサイトから行っています。
BOOTHはpixiv株式会社が運営している商品販売サイトです。
ログインが必要なのでBOOTHのトップページから会員登録してください。

無料の試用版も公開しているので、どんな感じか使ってみたい人は試してみてください。

几帳面エディタの特徴

几帳面エディタは以下の機能を持っています。

  • ファイルやフォルダにメモを書ける機能
  • メモをマークダウン表示できる機能
  • メモにタグを書ける機能
  • 検索機能
  • 画像表示機能
  • メモのテーブル表示機能
  • メモ同士をリンクする機能
  • マークダウン表示上でリンク間を移動できる機能
  • 仮想フォルダ機能
  • その他

メモ帳としての大きな特徴としては「ファイルやフォルダにメモを書ける」という機能です。
几帳面エディタはメモをファイルやフォルダに紐づけて管理します。
ファイルのパスにメモを関連付ける仕組みです。

ファイルと紐づけずにメモ単体を書きたい場合は「仮想フォルダ機能」が使えます。
これは仮想的なファイルシステムで、仮想ファイルや仮想フォルダを作り、それにメモを書くことで、メモを作ることができます。

メモ同士は[[ファイルのパス]]とメモに書くことで、そのファイルのメモにリンクを貼ることができます。
リンクはマークダウン表示でクリックして移動することが可能です。
これによってファイルブラウザみたいな使い方もできます。

おわりに

今回はPCで使えるメモ帳アプリを紹介しました。
いずれのメモ帳もしっかりとしたメモ帳で、選ぶのが大変ですよね。
私からこれがおすすめ! ということは出来ないのですが、いずれも無料で使う(機能制限ある場合もあり)ことができるので、お試しいただけたらと思います。

では、以上になります。
ここまでお読みいただきありがとうございました。