猫幸堂

漫画の枠線の太さは?色々な枠線の太さ

  • 作成日: 2025-05-06
  • 更新日: 2025-08-17
  • カテゴリ: 漫画

こんにちは。
漫画の枠線の太さを調べてますか?
漫画の枠線の太さは人によってマチマチです。

この記事では枠線の太さについて考えてみたいと思います。

※この記事はプロモーションを含みます。

アナログ原稿の場合

アナログ原稿ならマッキーやサインペンで描いているプロもいます。
ミリペンやロットリングで描く人もいます。
だいたいアナログ線の太さは0.8ミリから1.0ミリぐらいが多いようです。

昔ながらの作画だとカラス口で描く人もいます。
カラス口は線の太さを自分で変えられるので、いろいろな太さの線を描けます。

私はアナログで漫画を描くときはゼブラの油性マッキーで描いてます。
ただ油性マッキーで枠線を引くのはけっこうむずかしいです。
ミスった場合も油性はホワイトが乗りにくいので習性が難しいんですよね。

デジタル原稿の場合

デジタル原稿の場合はDPI (Dot Per Inch) によって線の太さは変わります。
プロが使う600DPIのデジタル原稿だと14px~25pxぐらいが多いようです。

枠線を描くのがめんどくさい?

ところでデジタル原稿の枠線を描くのってめんどくさくないですか?
機械的に枠線を描けたら便利ですよね。

当サイトでそんなツールを開発しました。
その名も「コマラーク」です。

コマラークを使うと以下のような原稿を半自動で作成できます。

コマラークの使い方は以下の記事を。

漫画のコマ割りをコードから自動生成する

コマラークのダウンロードは以下のBOOTHのページからどうぞ。

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アナログ原稿で枠線を引いた思い出

アナログ原稿で枠線を引く。
私は10年以上前から漫画を描いてた時があって、その時から原稿はアナログでした。
紙の原稿です。

で、枠線を引くペンをどうしたらいいのかっていう悩みはありました。
一時期、烏口(カラスグチ)をつかっていたんですが、これはこれで便利なんですが、インクが乾くのが遅いのでどうしたもんかなーと。
それで鳥山明先生が枠線をサインペンで引いていると知って、それを真似したんですよね。

でも枠線を油性のサインペンで引くというのはけっこう難しいです。
ペン先をずっと付けてると、そこからインクが滲んでしまい、線の太さが変わってしまいますし。

また、油性なので、修正するのも大変です。
それから紙の原稿の裏側にインクが滲んでしまうのもありました。

品質的には烏口を使って、墨汁で枠線を引いた方がいい線は引けるんですが、手軽さの点ではサインペンの方が楽です。
だから、それからはサインペンで枠線を引いていました。

結局、自分で引きやすい道具が一番いいんですよね。
手軽で引きやすい。そういうペンが一番です。

サインペンの線の太さは0.6ミリぐらいですかね。そんなに太くないです。

どんなペン・ツールを使ってますか?

みなさんはどんなペンやツールを使っていますか?
私は枠線を引くときは前述のように烏口かサインペンです。

他の人はドローイングペンやミリペンを使ってる人も多いそうです。
太さは0.5mmから0.8mmぐらいです。

定規はどうでしょうか?
みなさんは定規に工夫などされてますか?

私は定規の裏に1円玉をセロテープで貼り付けて使ってました。
こうすると定規が原稿から浮いて、インクが定規と原稿の間に滲まなくなるんですよね。
これは、たしか私は鳥山明先生の「ヘタッピ漫画研究所」で読んでマネした記憶があります。

アナログ原稿はデジタルに比べて道具も人によって使うものが全然違ったりします。
ですので作家さんによって工夫の仕方が違っていたりして面白いですよね。

手塚治虫先生や藤子・F・不二雄先生なども漫画入門書を書いていて、手法もそれぞれ違ってたりします。
そういう技法書を読むのも面白いですよね。

枠線の太さと物語のテンションの関係性

枠線の太さは、コマの重さの印象を変えます。
よって、枠線を太くするとコマの雰囲気が重くなり、補足するとコマの雰囲気が軽くなります。

これを利用して、物語の内容によってコマの枠線の太さを変える、という方法もあります。
たとえば重厚なダークファンタジーであれば枠線を太くして、コマ1つの重さを増やす。
軽快なギャグマンガであれば、枠線を補足してコマ1つの軽快さを増やす。

など。コマの枠線を1つとってもさまざまな方法が考えられます。
自分の作風に合わせて、コマの枠線の太さを考えると良いかもしれません。

好きなペンは?

皆さんはアナログで原稿を書くときに好きなペンはありますでしょうか?
私は、Gペンと丸ペンが好きですね。

これらのペンで墨汁で絵を描くと、すぐに乾いていいのです。
Gペンは漫画家ならだれでも使えるようなポピュラーなペンですよね。

枠線のペンでは、私はサインペンをよく使います。
昔は墨汁と烏口をよく使ってましたが、サインペンの方が楽ですからね。

墨汁ペンなんてあったら、嬉しいんですが、あるんですかね。
墨汁がペン先から出るペン。速乾性。うーん、あったら最高ですが・・・。

油性サインペンは、紙の裏までインクが染み込んでしまって、修正とか大変なんですよね。
もっと良いペンがあればいいんですけどね。

好きな漫画の思い出

みなさんは好きな漫画、お気に入りの漫画などありますでしょうか?

私は何作かあります。いずれも子供の頃に読んだ作品です。
やはり子供の頃に読んだ漫画って、特別なんですよね。

自分を構成する養分を作っているというか、子供の頃に漫画を読んで吸収したものが、自分を形作るようになるというか。
そういう子供にとっては特別なものが漫画ですよね。

私も某世界的格闘漫画に、子供の頃にハマって、それで漫画少年になりました。
漫画少年どころか、漫画家になりたいという夢まで持つようになりました。
もっともこの夢は叶いませんでしたが・・・。

あるいはダークファンタジーの超有名作品とかにも、ハマりました。
これは未完のまま作者が亡くなってしまいましたが・・・。

それからギャグマンガと言えば、一世を風靡したあの作品・・・。
スポーツとギャグが融合したあの作品には、ずいぶん笑わされたなぁ・・・。
この作者の漫画は、その後の数作品も面白いんですよね・・・。

いやー、子供の頃にこういう作品を読んでて良かったなぁと思います。
大人になると、読むのもしんどくなりますからね。
体力あるうちに読んでいて良かったですね。

漫画家に向いてない人

漫画家に向いていない人ってどんな人でしょうか?
私も、一時期、漫画家を目指していたことがあるので、どんな人が漫画家に向いてないのかとか、考えることがあります。
私は漫画家になれなかったので、向いていなかったんですが・・・。

思うに以下だと思います。

  • めんどくさがり
  • 自分がない
  • 承認欲求が少ない

まず、漫画家はめんどくさがりな人には向いていません。
漫画を描くのは、壮絶にめんどくさいです。

最初にプロットを書いて、次にネーム、それから原稿に下描き、ペン入れ、ベタ入れ、トーン貼り、ホワイト修正・・・。
などの工程が漫画の制作には必要です。

これが毎週、毎月の作業としてあります。
めんどくさがりには出来なさそうですよね。

あと、自分がない人も向いていません。
自分のポリシーとか自己主張とかが無い人ですね。
漫画っていうのはテーマがあって、そのテーマを訴える必要があります。
だから、日ごろから思っていることが無い人には向いてません。
腹のうちで、世間にこれを訴えたい! と強く思ってる人ぐらいが丁度いいぐらいです。

あと承認欲求が少ない人も向いてませんね。
漫画家になって、先生と呼ばれて、ファンから信望されたい。
という、そういう欲求はないよりはあったほうが漫画家に向いていると思います。
教祖みたいなものですね。

漫画と映画について

私は漫画もよく読んでいましたが、映画もよく観ていました。
映画にハマったのは、あの映画の影響です。

殺し屋の物語で、少女と恋に落ちて復讐をする、という話です。
この映画がもう面白くってね~。
この作品の映画監督は有名な監督なんですが、映画自体は短期間で撮られたみたいです。

しかし、この映画は、すごいキャラクターを二人も生みました。
それは主役の殺し屋と、敵の麻薬捜査官です。

特に麻薬捜査官の演技、これは有名な俳優がやっているんですが、これがすごいんですよ~。
出演時間自体は少ないのですが、その強烈なキャラクターで、もう観衆にばっちり記憶を刻んじゃうんですよね。

私はこの映画を観てから、どっぷり映画にはまりました。
昔はレンタルビデオ屋さんがあって、そこでビデオテープやDVDをお金を払ってレンタルして借りてました。

お小遣いはぜんぶ映画に使ってましたね~。
あの頃はほんとに色々な映画を観ましたね・・・。
ひどい映画もたくさんありましたが・・・。

たまに面白い映画に当たって、それが嬉しいんですよね。
たいてい詰まんない映画なんですが・・・。

いや~青春ですよね~。

漫画の世界について

私が好きな漫画の世界についてです。

私は思うのですが漫画って現実逃避の道具だと思います。
現実から離れて空想の世界を楽しむということです。

もっともこれは個人の好みや趣向によりますよね。
私はそんな感じで漫画を楽しみたい人間なのであまりハードなのは読みたくないです。

ハードでもファンタジーとかダークファンタジーとかなら平気なんですが・・・。
現実世界に根差したリアルものはちょっと苦手というか、あまり読まないですね。

だから空想世界なので猫がしゃべっていたりトカゲが白米を食べていたり、そういうのは好きです。
現実世界で疲れた脳を空想世界で癒す、そういうのが好きですね。

こんなこと書くと、おいおい、どれだけ現実に疲れているんだよと思われるかもしれませんが・・・。
今の時代(2025年)は大抵の人は疲れています。
それだけ今の日本はひどい状況です。

GDPランキングでは日本はまだ4位ですがそれでもドイツとかに抜かれてしまいました。
しかし30年経済停滞してていまだにGDP4位ってのは逆にすごいですけどね。
それだけかつての日本が凄かったということでしょう・・・。

しかし今は・・・。少子高齢化、重税、インフラ劣化・・・。
うーん、現実逃避しよう(アへ顔。

フィクションの作法

漫画と言えばフィクションです。
ノンフィクションもありますが・・・。

たいていフィクションが多いですよね。
フィクションには気を付けないといけないことがいくつかあります。

  • 実名を使わない
  • 現実の商品名、企業名などを使わない
  • 特定のだれかを誹謗中傷しない

などが大事です。
フィクションだからと言って、存在する実名を使ったりすると訴訟リスクが生まれます。
また、現実にある商品や企業名などを使って、それら貶したりすれば、名誉棄損などになる可能性があります。
特定の誰かを誹謗中傷することもそうです。侮辱や名誉棄損になってしまいます。

また、手塚治虫先生は著書の中で漫画では以下のことをやってはいけないと言っています。

  1. 戦争や災害の犠牲者をからかうようなこと
  2. 特定の職業を見下すようなこと
  3. 民族や、国民、そして大衆をばかにするようなこと

これらはSNSなどを見るとやってる人もいますよね。
ですが漫画を描く場合はこれらはやってはいけません。手塚治虫先生がそう言ってます(権威主義)。

私も漫画を描くときはこれらのことには気を付けて描いています。
でもこれがですね、けっこうムズイんですよ。

たとえばホームレスを書くとするじゃないですが。
で、そのホームレスを見すぼらしく書いたりすると、特定の職業を見下すことに繋がりますよね。
ということは漫画ではホームレスを見すぼらしく書くのはできない、ということになります。

私も一度失敗して、自分の漫画にホームレスを描いたんですね。
で、そのホームレスが人を殴ったりするシーンを入れたりしたんです。
ですが後から特定の職業を見下したり、社会的弱者の偏見を強める表現だと気づいて、その作品はお蔵入りにしました。

こういう感じで、フィクションと言っても扱うキャラクターによっては大変難しくなります。
モチーフが適していないと難しいんですね。

枠線を描くときの緊張感

私は昔、アナログで漫画を描いていました。
で、枠線を引くときはカラス口という道具と墨汁を使っていました。

このカラス口で枠線を引くって、けっこう面白いんですよ。
カラス口って製図用の道具で、建築家とかが使うやつなんですが。

それはもう均一なまっすぐな線が引けるんですよね。
それでもって枠線をぐーっと引いていくのって、なんだか快感なんです。

枠線はミスることができません。
うっかり「ああ!」とか言って、線が脱線してしまったら、ホワイトで修正します。
ミスることはできましたね。失礼しました。

しかし、そんなホワイトばかりの原稿じゃモチベーションも下がるってもんです。
もっともプロの描く原稿なんかはけっこう汚いと聞きますが・・・。

それでもまっさらな原稿の方がホワイトまみれの原稿よりモチベが上がるってもんです。
純白の雪原に墨汁と言う足跡を足していくような、背徳感!

そういう背徳感が執筆には必要です。
原稿を〇しているんだぞ! という・・・えーと・・・、さすがにそれはないか・・・。

思わず熱がこもって危ない人になるところでした。
こんなノリノリの危険文章をネットに上げるなんて、考えただけでもおそろしい。

何の話でしたっけ?
ああ、カラス口は枠線を描くときに緊張感があるんですよね。
その緊張感に慣れるとけっこう病みつきになるという話でした。

もっともアナログで描いていると、肩こりがひどくなるので、私はもうアナログでは描けないですね。
描くとしたらリーゼルみたいなもので原稿を垂直にしないと長時間描けないと思います。
机に突っ伏して原稿を描くっていうのは、もう腰がだめですね。若い時はよかったですけど。

漫画執筆は腰と肩こりと腱鞘炎との戦いです!
腱鞘炎と言えば、私、キーボードを叩いててなりそうになったことがあります。
タイピングしてたら手が痛くなってきて「あ、これ腱鞘炎かも」ってなったんですよね。
いやー、働きすぎはだめですね~。さぼらないと。

サインペンについて

枠線をサインペンで引いている漫画家さんはけっこういると思います。
某有名漫画家さんもサインペンでしたし。

ただサインペンって油性なんですけど、修正が大変ですよね~。
紙の裏まで通過しちゃうので、紙にほんとどっぷりインクが染み付く感じです。
そうすると、ホワイトをのっけても薄くなるだけで消えなかったりするので。

カッターで紙の表面を削るっていう修正方法もあるんですよ。
インクののってる紙面をカッターで削って白くするって方法。
私はこれが好きでよく使うんですけど。

でも油性サインペンだと紙の中までインクが染み込むんで、削っても削っても白くならねー(泣き)なんてことが。。

そうするとやはりカラス口で墨汁などで線を引いた方が良いんじゃないかと思います。
墨汁なら修正も楽ですしね。

最終手段として、修正した部分を切り取って、真っ白な原稿をそこにはめる、って方法もあります。
こうすると切り取った部分はまるまる新しい原稿になるので、綺麗になります。
でも原稿はカッターでズタズタに切り裂かれてしまいますけどね。

私はそういうのに抵抗があるので、この手法はやったことがないです。
やっぱ原稿を切るのって抵抗ありますよね~。
慣れるとそうでもないんでしょうか。

プロの漫画家さんなんかは原稿が汚いってよく言いますけどね。
ズタズタのつぎはぎでホワイトものりまくり? なんでしょうか?

印刷して綺麗になればそれでいいわけなので、ツギハギでもいいんですよね。
私もその境地まではまだ行ってないですね。

太すぎる枠線はダサいですか?

太すぎる枠線について考えてみましょう。
枠線が太いとどう思われますか?
ダサ・・・って思いますか?

私は、枠線が太いのはあまり良い印象がないです。
なんというか野暮ったいというか、コマ全体が重くなるんですよね、雰囲気的に。

線が例えば14pxで枠線が20pxとかだと、もう太すぎますね。
ぱっと見でもコマを見たときに「枠線太っ」となると思います。

コマの枠線と言うのは、読者の気を引いちゃダメです。
ひっそりとたたずむようにしないと。目立ったら駄目です。

自己主張の強い枠線などは、正直言って「そこに自己主張入れなくても」と思います。
枠線の役割はコマを作ることです。そしてコマの役割と言うのは、漫画の中の世界を部分的に切り取ることです。つまり映画で言うならカメラ的な存在です。

たとえば映画撮影でカメラが電飾まみれだったらどう思いますか?
役者も気が散るし、監督だって呆れるかもしれません。

カメラの仕事は舞台と役者をフィルムに収めることです。目立つことではありません。
これはコマの枠線も同じです。枠線で自己主張するのではなく、キャラクターに主張させたいところです。

マーカーで枠線を描くとどうなりますか?

極太マーカーで枠線を描いたらどうなるんでしょうか?
枠線がめちゃくちゃ太くなりますね・・・。

コマの絵を描ける部分が狭くなると思います。
そうすると絵を描くのが大変かもしれません。

しかしここまで枠線が太いと、逆に効果的でいいかもしれませんね。
たとえばキャラクターの嫌な思い出の回想とか。
嫌な思い出を回想するので、枠線もマーカーで汚く描いたりとかね。

そうすると視覚的になんか嫌なんだなーとわかるので、効果的かもしれませんね。
あとストレス発散になるかもしれません。マーカーで枠線を描くと。
太い線でゴリゴリ、フリーハンドで枠線を描いたらなんか気持ちよさそうですよね。

高い原稿用紙にゴリゴリガリガリ線を描くって、めちゃくちゃカタルシスありますよ、多分。
なんというかお金を使ってストレス発散してるみたいな。

私も子供の頃に嫌なことがあると、紙にゴリゴリ線を描いて発散してたような記憶があります。
気持ちいいんですよ。そういうことやると。
やったことが無い人は試しにやってみてください。お高い紙に汚い線をゴリゴリ描きまくるんです笑。

おわりに

今回は漫画の枠線の太さについて考えてみました。

アナログの場合は0.8ミリから1.0ミリぐらい。
デジタルの場合は600DPIで14px~25pxぐらい。

ということでした。
では。