漫画のコマ割りをコードから自動生成する
- 作成日: 2025-03-06
- 更新日: 2025-03-07
- カテゴリ: その他
「コード」というのはテキスト、文字列のことです。
つまり文字を使って漫画のコマ割りが描かれた原稿を生成する、ということです。
漫画のコマ割りというと、定規などを使って描くと思います。
しかしこの記事で紹介しているツールを使うと、これをコードから作れるようになります。
この記事では漫画のコマ割りを生成するツール「コマラーク」について解説します。
コマラークとは?
「コマラーク」というツールは当運営が開発、販売している漫画用ツールです。
「コード」と呼ばれるテキストを入力し、そのコードからコマ割りが描かれた原稿を生成します。
使い方に慣れると、コマ割りの検討から生成まで1~2分で行えるようになります。
コマラークの外観と使い方
コマラークの見た目です。

こんな感じのシンプルな外観になっています。
「ヘルプ」メニューからコードの文法書を確認できます。
「コード」を書いて右下の「プレビューする」ボタンを押します。そうすると入力したコードで原稿がプレビューされます。
「出力先ファイル」か「出力先フォルダ」を指定し、コードを書いて右下の「コマ割り済み原稿を生成する」ボタンを押しますと、出力先に原稿画像(PNG)が生成されます。
生成された画像をペイントソフトなどで開き、コマ割りがされた原稿にペン入れをすれば、漫画が出来上がりです。
コマラークの入手先
コマラークは有料ソフトです。
BOOTHで個人販売しています。
以下のリンクが販売ページです。
購入にはBOOTHの会員登録が必要です。
以下のリンクから会員登録をお願いします。
コードの文法
さて、コードについてです。
コマラークはコードから原稿を生成します。
コードではコマ割りの指定を行います。
コードの例としては以下をご覧ください。
{a|a,a|a,a,a}
上記のコードから原稿を生成すると、以下のような原稿ができます。

「{}」で囲んでいますが、この囲みを「ブロック」と言います。
ブロックは「領域」みたいなものです。
その中の「a」というのがコマです。これがコマ1つ分になります。
「|」が段落です。これを書くと段落ができます。
「,」はコマとコマの区切りです。コマを複数、横に並べて書くときは、これで区切って書きます。
はい、基礎的な文法はこれだけです。
さきほどのコード例をもう一度見ましょう。
{a|a,a|a,a,a}
上記のコードはまずブロックの開始があって、その中にコマが一つあり、段落があります。
次はコマが二つ横に並び、また段落があります。
そしてコマが三つ並び、ブロックの終了があります。
いろいろなコマ割り
さきほどのコード例を変更して色々なコマ割りを試してみます。
上段三コマ、中段二コマ、下段一コマ。
{a,a,a|a,a|a}

段落四つ。
{a|a,a|a,a,a|a,a,a,a}

コマを伸縮する
さて、先ほどまでのコードでは複雑なコマ割りはできません。
実際の漫画の原稿ではコマの大きさを調整したいものです。
右のコマを左のコマより大きくしたり、など。
コマラークではこれはコマに「オプション」を付けることで実現します。
たとえばコマを「左に1.2倍大きくしたい」という場合は
a:l=1.2
と書きます。
「a」というコマの右に「:」を書き、その次に「l=1.2」と書きます。
「l=1.2」というのは「左に1.2倍」という意味です。
これで以下のコードを実行してみましょう。
{a,a:l=1.2}
コマが二つ並んでいるシンプルなコードに、右のコマにオプションを加えています。
生成するとすると↓みたいな原稿になります。

右のコマが左に広がっていますね。
こんな感じでコマにオプションを指定することで複雑な小回りを実現できます。
伸縮オプションは以下も使えます。
- l=1.2 (左に1.2倍大きくする)
- r=1.2 (右に1.2倍大きくする)
- t=1.2 (上に1.2倍大きくする)
- b=1.2 (下に1.2倍大きくする)
「1.2」はお好きな値にしてください。
これらのオプションを使って以下のようなコードを書きます。
{a,a:l=1.2|a:r=1.2,a|a:t=1.2,a}
なかなか複雑になってきました!
上記のコードから以下の原稿が生成されます。

これぐらいになると実用的なコマ割りが作れそうですね。
枠線を斜めにする
枠線を斜めにしたい場合もあります。
そういう時もコマにオプションを付けます。
斜めにするオプションは以下の通りです。
- blu=1.2(コマの左下を上にコマの大きさ1.2倍だけ斜めにする)
- bru=1.2(コマの右下を上にコマの大きさ1.2倍だけ斜めにする)
- trl=1.2(コマの右上を左にコマの1.2倍だけ斜めにする)
- trr=1.2(コマの右上を右にコマの1.2倍だけ斜めにする)
このオプションを使って以下のようなコードを書きます。
{a:blu=1.2|a}
二段のコマ割りで、上の段のコマの左下を上に斜めにしています。
↓のような原稿が生成されます。

いろいろ指定してみましょう。
{a:trl=1.3,a:blu=1.5|a:trr=1.12,a}
↓こんな原稿ができます。

コマの原稿外への突き抜け
コマの枠線を原稿の外まで伸ばしたい時があると思います。
そういう場合もオプションを使います。
使えるオプションは以下の通りです。
- le(コマの上下の枠線を左側に突き出す)
- re(コマの上下の枠線を右側に突き出す)
- te(コマの左右の枠線を上側に突き出す)
- be(コマの左右の枠線を下側に突き出す)
これを使ってコードを書きます。
{a:le,a:te|a:be,a:re}
上記のコードだと↓のような原稿ができます。

オプションの組み合わせ
これまで紹介したオプションは複数組み合わせることができます。
ですので「コマを左に1.2倍して、かつ斜めにする」なんてこともできます。
オプションを組み合わせる場合は1つのオプションを「:」で区切ります。
{a,a:l=1.2:blu=1.2|a,a}
上記のコードでは上段の二コマのコマの二コマ目を調整しています。
「左に1.2倍にして、左下を上に1.2倍斜めにする」というオプションです。
「l=1.2」と「blu=1.2」はそれぞれ異なるオプションですが、これを「:」で繋げて書いています。
コマにはこのように複数のオプションを「:」で区切って書くことができます。
上記のコードを使うと以下の原稿が生成されます。

おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回は当運営が開発、販売している漫画用ツール「コマラーク」を解説しました。
コマラークは慣れると漫画の制作時間の短縮に使うことができます。
BOOTHの販売ページ では試用版も公開していますので、よかったら使ってみてください。
では~。